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航空ニュース

ニューギニア航空が成田〜ポートモレスビー線を再開。南太平洋路線の奥深さ

おはようございます。

今日は、7月18日に運航再開されたニューギニア航空の成田〜ポートモレスビー線についてお話しして行きます。週2便での再開です。

「ポートモレスビー」と聞いて、すぐに場所が思い浮かぶ方は多くないかもしれません。パプアニューギニアの首都で、日本のちょうど南、赤道を越えた先にある街です。今日は、この路線を入り口に、南太平洋を飛ぶということの奥深さをお伝えできればと思います。

「便数が少ない路線」ほど、運航は繊細になります

週2便。数字だけ見ると小さな路線に思えますが、パイロットの目線では、こういう路線こそ気を遣うところがたくさんあります。

理由のひとつは、代替空港(オルタネート)の少なさです。日本とアジアの主要都市を結ぶ路線なら、途中で何かあっても降りられる大きな空港がいくつもあります。ところが南太平洋を目指す路線では、洋上を長く飛ぶ区間があり、いざという時に降りられる空港が限られます。

だからパイロットとディスパッチャーは、出発前に「もし途中で引き返すなら」「もし目的地が使えなくなったら」という場合を、いくつも想定して燃料や経路を決めます。便数が少なく、なじみの薄い路線ほど、地上での準備は逆に手厚くなるのです。

赤道を越えると、空も変わります

もうひとつ、南太平洋路線ならではの特徴が天候です。

赤道の近くには、積乱雲が発達しやすい帯があります。背の高い雲が次々と生まれ、時には飛行機の高度よりもさらに上まで伸びていきます。パイロットは気象レーダーを見ながら、雲の隙間を縫うように、あるいは大きく迂回しながら、揺れの少ない道を探して飛びます。

同じ「南へ向かう」でも、季節や時間帯によって空の表情はまったく違います。教科書通りにはいかない、その土地その時々の空を読む——ここに、長く飛んでいても飽きない面白さがあります。

路線が「戻ってくる」ということ

コロナ禍で、世界中のたくさんの路線が止まりました。その中には、そのまま消えてしまったものも少なくありません。

だからこそ、一度止まった路線が「再開」するというニュースを見ると、同じ空で働く者として素直に嬉しくなります。その裏には、需要を見極めた航空会社の判断や、受け入れる空港の準備、そして再び飛ぶ乗務員たちの訓練があります。一便の再開は、たくさんの人の仕事が積み重なった結果なのです。

おわりに

ポートモレスビーは、日本から気軽に行ける場所ではないかもしれません。それでも、地図の上でしか知らなかった街に、また一本の空の道がつながった。私はそのことに、静かな豊かさを感じます。

世界の空のネットワークが、また少し厚みを取り戻していく。その一つひとつを、これからも皆さんにお伝えして行きます。