カタール航空が羽田〜ドーハ線を再開。機長として思うこと
おはようございます。
今日は、7月15日に運航再開されたカタール航空の羽田〜ドーハ線についてお話しして行きます。週4便での再開です。
12時間のフライトは「チーム戦」になります
ドーハまでは約12時間のフライトになります。私は普段、国内線と短距離国際線を飛んでいますが、この距離になると運航の考え方がまったく変わってきます。
パイロットは3名から4名の編成になり、交代で休憩を取りながら飛びます。機内にはクルー専用のバンクベッドがあり、そこで仮眠を取るのです。皆さんが機内で映画を見たり眠ったりしている間、操縦席では常に2名が計器を見守り、残りのパイロットが体を休めて次の担当に備えています。
長距離路線は、個人の技量よりも「チームとしてどう12時間の安全を組み立てるか」が問われる世界です。
飛行ルートは毎便変わります
もうひとつ、この路線で興味深いのは飛行ルートです。
中東方面へのフライトは、その時々の国際情勢によって飛べる空域が変わります。ディスパッチャーと呼ばれる地上の運航管理者が、風・気象・空域の使用可否・代替空港などを踏まえて、毎便その日の最適なルートを計算しています。
「昨日と今日で飛ぶ道が違う」ということが、この方面では普通に起こります。皆さんが窓の外を眺めている間にも、地上と機上でたくさんの判断が積み重ねられています。
おわりに
世界の航空ネットワークが少しずつ厚みを取り戻していくのは、同じ空で働く者として素直に嬉しいことです。
空港で見かける機会が増えそうなカタール航空。次に羽田に行かれたら、ぜひ探してみてください。