※ 本サイトはアフィリエイト広告およびGoogle AdSenseによる広告を含みます

フライトシム・機材

フライトシミュレーターの計器、まずどこを見ればいいのか

おはようございます。

Microsoft Flight Simulator(MSFS)で旅客機の操縦席に座ると、画面の多さに驚くと思います。スイッチも表示もたくさんあって、どこを見ればいいのか分からない。最初はそう感じるのが普通です。

MSFSの旅客機の多くは、実機に近い計器を再現しています。そこで今日は、実機でも使っている考え方で、まず見るべき1枚の画面と、その読み方を説明します。

まず見るのは、正面の1枚だけです

操縦席の正面、操縦する人の目の前にある画面を、**PFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)**と呼びます。日本語にすると「主飛行表示」です。

飛ぶために必要ないちばん大事な情報は、ほぼすべてこの1枚に集められています。実機の操縦席でも、いちばん長い時間見ているのはこの画面です。

ほかの画面、たとえばエンジンの状態や地図の画面は、必要なときに目を移せば足ります。まずはPFDだけ読めるようになれば、飛ぶことはできます。

PFDの配置は、どの旅客機もよく似ています

メーカーや機種によって見た目は違いますが、配置の考え方はほぼ共通です。

PFDの配置(考え方の図) 自動操縦の作動状態 速度 空 地面 高度 機首方位 ① 速度 目盛りが上下に動く ③ 高度 目盛りが上下に動く ④ 昇降率 上り下りの速さ ② 姿勢 中央の空と地面
左に速度、中央に姿勢、右に高度。下に機首方位、上に自動操縦の状態が出ます。
  • 中央:姿勢 青い空と茶色の地面の境目が、地平線です。黄色い記号が自分の機体です。記号が境目より上なら機首が上がっている、境目が傾いていれば機体が傾いている、ということです
  • 左:速度 目盛りの帯が上下に動き、真ん中の数字が今の速度です。単位はノットです
  • 右:高度 同じく帯が上下に動き、今の高度が出ます。単位はフィートです
  • 高度の右:昇降率 1分あたり何フィート上っているか、下っているかを示します
  • 下:機首方位 機首がどの方角を向いているかを示します
  • 上:自動操縦の作動状態 自動操縦が今どのモードで動いているかを文字で示します

見る順番を決めておきます

画面の読み方が分かっても、あちこちを順番なく見ていると、見落としが出ます。そこで、見る順番を決めておきます。

基本は、中央の姿勢を起点にして、速度、姿勢、高度、姿勢、方位、姿勢、と、いつも中央に戻ってくる見方です。

中央を起点にする理由は、姿勢が変わると、少し遅れて速度や高度が変わるからです。機首が上がれば、そのあと速度が落ち、高度が上がります。先に姿勢の変化に気づけば、速度や高度がずれる前に直せます。

慣れないうちは、次の3つだけを意識すると十分です。

  1. 姿勢:機首の上げ下げと、左右の傾きは狙いどおりか
  2. 速度:速すぎたり遅すぎたりしていないか
  3. 高度:上りすぎたり下りすぎたりしていないか

速度の帯には、色のついた印があります

速度の帯には、赤や黄色の印が出る機種が多くあります。これは、その重さや形態のときにこれより遅いと危ない、これより速いと危ないという範囲を示しています。

遅すぎる側の印に近づくと、翼が十分な揚力を作れなくなります。速すぎる側の印に近づくと、機体の強度の上限に近づきます。どちらの印からも離れた範囲で飛ぶのが基本です。

フラップを出したり脚を下ろしたりすると、この印の位置が変わります。着陸に向けて速度を落としていくときに、印がどう動くかを見ておくと、翼の形と速さの関係がよく分かります。

自動操縦を使うときも、PFDは見続けます

旅客機では、上空のほとんどの時間を自動操縦で飛びます。MSFSでも同じように飛べます。

ただ、自動操縦を入れたら画面を見なくてよい、ということではありません。自動操縦に何を指示したかと、自動操縦が実際にどのモードで動いているかは、別のものです。指示したつもりでも、モードが切り替わっていないことがあります。

そこで確かめるのが、PFDの上にある作動状態の表示です。実機では、モードが変わったら声に出して読み上げ、2人で確認します。1人で飛ぶMSFSでも、モードの表示が変わったら目で確かめる習慣をつけておくと、思いどおりに飛ばない理由が分かりやすくなります。

よくあるつまずき:高度計の気圧の設定

PFDの高度を見ていて、「地面に近いはずなのに数字が合わない」ということが起きます。多くの場合、高度計の気圧の設定がずれています。

高度計は、まわりの気圧から高さを計算しています。ところが気圧は、天気によって毎日変わります。そのため、離着陸の近くでは、その空港の今の気圧を高度計に入れて、滑走路の高さと数字が合うようにします。高い高度を飛ぶときは、全員が同じ標準の値に合わせます。飛行機どうしで高さの基準をそろえるためです。

気圧の値は、高度の表示の近くに小さく出ています。数字が合わないと感じたら、まずここを確かめてください。実機でも、上昇中と降下中に切り替えを忘れていないか、2人で声を出して確認するところです。

練習のしかた

最初から空港を出発して長い距離を飛ぶより、次のような短い練習を繰り返すほうが、PFDを読む力はつきます。

  • 一定の高度と速度で、まっすぐ飛び続ける
  • 決めた方角へ、傾きを一定にして旋回し、狙った方角で止める
  • 決めた昇降率で上昇し、狙った高度で水平に戻す

どれも、PFDだけを見て行います。外の景色を見ずに、狙った数字に合わせられるようになれば、着陸の練習に進んでも、計器の変化に落ち着いて対応できます。

おわりに

フライトシミュレーターで旅客機を飛ばすとき、最初に覚えるのは正面のPFD 1枚です。左に速度、中央に姿勢、右に高度、下に機首方位、上に自動操縦の作動状態があります。

見る順番は、中央の姿勢を起点にして、速度・高度・方位へ目を移し、また中央に戻ります。自動操縦を使うときも、上の作動状態の表示で、実際に動いているモードを確かめてください。