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機長コラム

操縦席と客室は、どうやって連携しているのか

おはようございます。

飛行中、操縦席の扉は閉じられています。そのため「パイロットと客室乗務員は、飛んでいる間どうしているのか」と聞かれることがあります。

今日は、その連携についてお話しします。

出発前に、必ず話をします

まず、飛行機に乗り込んだあと、出発前に打ち合わせをします。

その日の飛行時間、天候、揺れが予想される時間帯、気をつけたいこと。こうした情報を共有しておきます。特に揺れそうな時間帯は大事です。客室では、食事や飲み物の提供、通路での作業があります。揺れる前に知らせておければ、準備ができます。

短い時間の打ち合わせですが、ここで顔を合わせて話しておくことに意味があります。

飛行中は、連絡装置でやりとりする

飛行中は、扉を挟んで機内の連絡装置(インターホン)で連絡を取り合います。

私たちから伝えるのは、たとえばこんなことです。

  • これから揺れそうなので、座ってください
  • あと何分で着陸します
  • ベルトのサインをつけます

客室から伝えられることもあります。体調のすぐれないお客様がいる、機内の設備に不具合がある、といった連絡です。

操縦席 客室 揺れの見通し・残り時間・ベルト 体調のすぐれない方・設備の不具合 出発前に打ち合わせ、飛行中は連絡装置でやりとりする
扉で仕切られていても、出発前の打ち合わせと飛行中の連絡装置で、必要な情報をやりとりしています。

揺れの情報は、早めに伝える

揺れは、私たちが気にしている連絡のひとつです。

操縦席では、レーダーや前を飛ぶ機体からの情報で、この先の揺れをある程度予想できます。予想できたら、早めに客室へ伝えます。作業を止めて座る時間が必要だからです。

急に揺れが始まると、通路にいる人がけがをすることがあります。揺れそうなときは、早めにベルトのサインをつける。少し慎重すぎるくらいでちょうどいい、と考えています。

役割は違っても、目的は同じ

操縦席と客室では、やっていることがまったく違います。ただ、目的は同じです。乗っている方を、安全に、快適に目的地まで運ぶこと。

だから、遠慮なく情報を出し合える関係であることが大切です。「こんなことを言ったら」とためらって伝わらないことが、いちばん困ります。これは、操縦席の中で二人が確認し合うのと同じ考え方です。

おわりに

扉で仕切られてはいますが、操縦席と客室は、出発前の打ち合わせと飛行中の連絡でつながっています。揺れの見通しなど、早めに伝えることを心がけています。

ベルトのサインが点いたとき、その裏側でこうしたやりとりが行われていると思っていただけたらと思います。