着陸してから駐機場に着くまで、何をしているのか

おはようございます。
着陸してから駐機場に着くまで、しばらく地上を走ります。あの時間に何をしているのか、というお話です。
地上では、足の車輪で曲がります
まず、地上の操縦は空中とは別の操作になります。
飛行中に使う操縦桿やサイドスティックは、地上では方向を変える役に立ちません。地上では、前輪の向きを変えて曲がります。この操作には、操縦席の横にある専用のハンドルを使います。
速度の調整はエンジンの出力とブレーキです。ブレーキは足元のペダルを踏み込んで使います。
つまり、地上と空中では手足の使い方が変わります。着陸してからは、そちらへ切り替えることになります。
進む道は、管制から指示されます
空港の地上には、駐機場と滑走路をつなぐ誘導路が張り巡らされています。どの道を通るかは、地上を担当する管制官から指示されます。
指示は、誘導路の名前で伝えられます。空港の地図を見ながら、指示された道を確認して進みます。羽田や成田のような大きな空港では、この地図が何ページにもなります。
滑走路を出たら、やることがあります
滑走路を出た直後に、いくつかの作業をします。
翼から出していたフラップを戻す、着陸に使った装置を通常の状態に戻す、外部の灯火を切り替える。こうした操作を、決められた手順に沿って進めます。
同時に、次の指示を聞く必要があります。走りながら手順を進め、無線を聞き、地図を確認する。地上は空中より速度は遅いのですが、やることは多い時間帯です。
このため、滑走路を出るまでは手順に関係のない会話をしません。決められた作業と通信に集中する時間として、運用上そう定められています。
駐機場に入るときは、地上の誘導に従います
駐機場に近づくと、そこからは地上側の誘導になります。
多くの空港では、停止位置を示す装置が正面に付いています。中心線に対する左右のずれと、あと何メートルで停止かが表示されます。これを見ながら、決められた位置に正確に止めます。
止める位置がずれると、旅客搭乗橋が届かなかったり、隣の機体との間隔が足りなくなったりします。数十センチの精度が求められる作業です。
おわりに
着陸後は、前輪の操作で方向を変えながら、管制に指示された誘導路を通って駐機場へ進みます。その間に、着陸で使った装置を戻す手順も進めています。
到着まであと少しという時間ですが、操縦席では作業が続いています。ベルトのサインが消えるまで、もう少しお待ちいただければと思います。




